Retunaはストックホルムから西へ電車とバスで約1時間半ほどのところにある、セカンドハンドショップだけを集めたショッピングモール。2層展開(2階)の施設で13ショップが入っている。ショッピンモールとしては小型だが、全てのショップがセカンドハンドショップで、リサイクルセンターが隣接しており、そのリサイクルセンター に市民が持ち込んだものは自店で販売することも認められているという形態になっている。つまりサプライチェーンにリサイクルセンターが入っているという点も非常にユニークなショピングモールである。
世界でここにしかないIKEAのセカンドハンドショップがあり、他には自治体が運営している洋服や雑貨・家具のショップ、また子供の玩具、オーディオ、自転車、アンティーク家具にガーデニングショップなどが入店している。
スウェーデンでは家庭でいらなくなったものをリサイクルセンターに運ぶということは習慣のようで、私が訪れた平日の昼間でも車がひっきりなしに入ってきていた。
立地は車で来るしかないような場所で、日本の郊外型ショッピングモールのような場所である。そんな場所ではあるが、地元の方に加え外国の方々も含めわざわざ来ている客の姿も見られ、世界的に注目を集める施設であると言える。
日本でもこういったコンセプトの商業施設ができれば大歓迎であるが、スウェーデンでもそうであるように、スタート当初は自治体が予算をつけて運営し、ある程度利益が出てきたら民間に任せるといった手法が取れるのであれば、テーマについてはきっと受け入れられるものであるので、可能性はあるように思う。
このケースは取り組み分類としては「リユース」に入るかと思われるが、リサイクルセンターをサプライチェーンに入れるなどしてビジネスモデルにしているところから、「サービス化」とするのが適当であると考える。